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ギターコードを世界一簡単に理解する方法(4)

さて、「ギターコードを世界一簡単に理解する方法」の前回までで使った度数分布表ですが、


ただコードを作るためであれば、たとえば6弦ルートの3度であれば、5弦は省略することが多いわけですから、最初からオクターブ上の場所で憶えれば、いちいちオクターブ奏法でポジションを探さずとも、コードは作りやすいはずですよね? つまり最初から下記のようなポジションも考えられる。

なのに、何故にあの並びで紹介したかと言えば、アレを元にしてコード作りを繰り返すことで、コードアルペジオも、いつの間にか憶えてしまおう。という作戦なのです。

ただしアルペジオと言っても、コードを押さえたままポローンとやるフォークなどのアレではなく、ジャズ系音楽ではまず避けて通れない、構成音を一音づつ切って弾いていくアルペジオです。

たとえば、6弦ルートのコードをあの表からいくつか作っているうちに、ここではテンションノートは忘れるとして、1.3.5.7度の音の並びをなんとなく憶えてしまうと思います。

ですから、この表の並びでルートから順に7度までを弾くだけで、メジャー7thコードの1オクターブ分のアルペジオが弾けてしまいます。 さらにその上にもう1オクターブ分を探せば、2オクターブ分のアルペジオを、かなり楽に憶えてしまうわけです。

ちなみに2オクターブ目の音の探し方ですが、最初に出てきたオクターブ奏法をマスターしていれば、大まかなところはすぐにわかります。


この「オクターブ奏法」のフォームを使うと…


これが、構成音の役割もわからないまま、「○M7のアルペジオを憶えよう」とか考えると、なかなか入ってこないで挫折しやすいのです。さらにもし最初から音名でやったら、語学と数学とパズルと読書の好きな人でもないかぎり、簡単には入りません。 下の図が完成したメジャーセブンスコードの、2オクターブ分のアルペジオです。

では、○7(7thがbする)や○m7(3rdと7thがbする)コードのアルペジオは? そういう事です。 上のメジャーコードのアルペジオを憶えていれば、コード作りで憶えた法則にしたがって、3度や7度をちょっとずらすだけです。

実は私もまだ全部ではやっていませんが、手法そのものは他の特殊コードのアルペジオにも応用できそうです。

ちょっと注意が必要なのは、3rdがbする場合など、左手が押さえにくいポジションになる場合があるので、そのときは弾きやすさを考えてポジションをシフトすると良いと思います。

ジャズのアドリブを耳コピーしていた方にはわかると思いますが、最後の図のアルペジオを、上下二段と言うか1オクターブづつに分割すると、それぞれがアドリブソロの中でよく耳にするフレーズであることがわかります。もう自分の指癖になっている方も多いでしょう。

良く使われるあのフレーズは、実はまんまコードアルペジオだったのです。

岩の掟

さて、宿題を片付けに本日もジムにイソイソと通います。

しかし今日は蒸し暑い。
夜になっても、もわぁ~んとした空気が漂います。
外を見ると、9月の夜なのに、上半身裸のオッサンが団扇を持ってウロウロしています。
 

実は湿気は、クライマー、特にハードな課題が好きなボルダラーには一番の大敵です。 僅かな湿度の増加で、ホールドのフリクションは抜群に悪くなり、体感グレードはガツンと上がります。

そうしたわけで、世界的にもフリークライミングの限界グレードが更新されるのは、多くがその土地の冬や、湿気の少ない時期で、そうした意味で、ボルダリングやフリークライミングのベストシーズンというのは、空気が乾いて雪がまだ無い程度の冬なのです。(ただし寒いため故障はしやすいし、登れないとすごく楽しくない。)

 
多少の湿気であれば、体が軽すぎるヤツとか、力が強すぎるヤツへの影響は比較的少なめですが、今の私くらいのパワーウェイトレシオの人間には、限界近くの課題では、大きな影響がありまして…

そんなわけで、宿題は前回間違えてとり損ねたホールドを保持したものの、最後の終了点をとれずに終わりましたとさ、つまりあと一手。ほんとのほんとに一手だけ。

がしかし、この世界では、どんなにそこまでを上手くこなそうとも、そいつを完全に「保持」出来ないと、登れたことにはならんのです。

 
ついでなんで解説しておきますと、クライミングの世界は、伝統的に超極端な実力主義社会です。

とにかく登れさえすれば、少なくとも名誉だけは必ず得ることができます。
もし性格がよければ、その先も何かよいことがあるかもしれません。
顔がよければ、なお完璧です。

 
しかし一方で、その記録は今でも基本的に自己申告の世界であり、クライマーのコミュニティーは、すべてお互いの信用を土台に成り立っています。

それを逆に言うと、信頼を裏切りズルをした者に待っている制裁は、大変厳しいもので、誰が言いだすわけでもなく世界中へと広がる「永久追放」です。

別に手配書が回るわけではありませんが、ズルをしたと言うことが知れれば、その人はどこの国のクライマーからも相手にされなくなるので、そうしたことがあると、表舞台から自然と消えていきます。 非常に稀ですが過去のケースから考えると、挽回の機会はまずありません。だから実質的に永久追放なのです。

 
ルールがしっかりと規定されている競技クライミングとは違いますが、競技以外のクライミングにも、世界中に広がるクライマーコミュニティーが長年守ってきた、最低限ですが厳しいルールがあります。

しかしそれは、クライミングとクライマーの自由と進歩のために、あえて規定として明文化はされていないのです。我々がメディアで解説をするようなときも、それはそうした事実と歴史を踏まえた個人の論文に近いものです。

 
こうしたシステムは、細かい規定を決めてしまうことで、それがクライマーとクライミングの進歩や発展における、足枷となってしまわないようにと考えた、先人の知恵だと思っています。

このシステムだからこそ、新しいスタイルを提起する者が現れ、それは実践され、議論され、定着していくことで、クライミング文化は常に進歩し続けられるのです。

 
そしてもうひとつ、このシステムの背景には、おそらく先人たちのこうした思いがあります。

「俺らは君と君の判断を信用してるよ。」

そりゃあ、世界中のクライマーからの、これほどの信頼を裏切ったら、後が怖いのは当たり前ですよね?

まあ、極東の人工壁の世間ではどうでもいいレベルの課題で、何かズルをしたところで、そうしたことは無いだろうと思いますが、岩の世界に足を突っ込んじゃった人は、ここはそういう世界でもあると言うことを、頭の隅に置いて、お互いに楽しみましょうね。

タバコの煙はゲンコツとおなじ

大臣の発言とは関係なく。
昨今盛り上がっている、喫煙擁護論の著名人の方々に、これを知っておいていただきたいのです。

私の考えでは、タバコと健康との因果関係を論じることは、この件の本筋とは思いません。
ですから、それが科学的にどうこう… であるとか、またあるいは、文化である。とか、そうした論旨の議論は、異論はあると思いますが今の私個人はそれほど重要視していないということです。 そもそも文化だから何でも続けてよい。と言うことにはならないですし。

 
私の言う本筋は、
「あなたは、街中でいきなり他人に殴られたら、どう思いますか?」
そういう話しです。

 
非喫煙者が、通りすがりに他人のたばこの煙を被るということは、
私の感覚では、道を歩いていて、いきなり他人に殴られるのと、そう変わりません。

日頃タバコに慣れ親しんでいる方からすれば、「そんな大げさな!」と思うかもしれませんが、私の知人には、タバコの煙を被ると、その日一日中頭痛がつづく人がいます。 傍から見ているとあまりに気の毒で、相手が特定できれば、裁判でもしたほうが良いのかもしれない。とさえ思いますが、現実的にそれはなかなか出来ません。

私自身も誰かのタバコの煙を被ると、その日はよほど疲れていても頭を洗ってから寝ないと、鼻の奥が痛いままですし、服も洗いたてのジーンズまでもう一回洗うか、程度によってしばらく風に当てて匂いを飛ばしたりと、相当苦労します。

程度の差こそあれ、非喫煙者の間では、こうした話しは意外と良く聞きます。 しかし、こうした人たちが、長い間辛い思いをしている現実がありながら、これまでは社会の慣習として、問題が軽く見られていただけなのです。

 
喫煙擁護の方には、早くこうした現実に気づいて、自ら積極的な煙の遮断を実行して欲しいのです。 私個人は、愛煙家が誰にも煙の届かないところで、タバコを吸うことまで規制するのは、正しくないと思います。(吸殻と残った匂いの後始末には、配慮していただきたいです)

これはあくまで影響が本人だけの場合に限りますが、体に悪いとされたものをすべて規制するとしたら、それこそ「世知辛い世の中」と言うものです。 ですから、的の外れた論拠で議論することが、双方にとってフェアな方法とは、私には思えません。

ただ、多くの愛煙家は、他者が「タバコの煙が嫌であること」を理解できる。と言いますが、実際は理解したつもりでいる人も多いのでは? と感じることがあります。

だって、タバコの煙を被ることが、非喫煙者にとって暴力を受けるのと同じであることに気がついていたとすれば、その人たちはみんな、そんなことはしないはずの人ばかりなのです。

ルーフもいいじゃん。

おとといから腰痛が酷くなっているにもかかわらず、ヒッジョーに落としたい課題がもう落ちそうなので、今日もヨタヨタとジムへ。 これが出来れば有段者返り咲きもほぼ現実に。というところです。 生岩ではありませんが。

ああ、そんな日に、
「できる!」と思った瞬間に真っ白になって、最後の一手手前のホールドを間違えて落っこちた… この気持ちを、皆さんにも分けて上げたいッスよ。 くやちー!!

それっきり、パワーと集中力のバランスは崩れ、本日はあえなく打ち止めとなったのでした。 まいったネ。(いや、次回は確実だ。 そうだそうだ、そのはずだ。)

しかし、ここしばらく、苦手なはずのルーフに専心していたのは正解だったようで、ホールドが大きいので指の負担が相対的に軽いため、痛みも少し軽く、かなり楽しくなってきました。

持久系の運動はぜんぜんしていないにもかかわらず、体重も順調に減っています。いいかんじです、明日の朝、起き上がれれば。

ギターコードを世界一簡単に理解する方法(3)

今も昔も、いわゆる「出来る人」が書いているはずの理論書が、どこかで引っかかって、なかなか理解できません。

これはたぶん、私の頭がホニャララという事は脇に置いておくとして…
うまく出来ちゃった人には、出来ない人が「なぜ出来ないのか?」、「どこで壁に当たるのか?」これが分からないからだろうと思います。 ここらへん、「名選手はなかなか名監督になれない。」に近いものが、あるのかもしれません。

そんなわけで、私のようなペーパーレスギタリストが、ぶち当たる壁ってどんなものなのか、ためしに一つ例を挙げてみます。

C(Cメジャー)というコードの構成音は、学校でお馴染みの「ド,ミ,ソ」、英語表記ならば「C,E,G」。 ギターなら、このコードフォームをそのままで、ルート音を高音側に四つ移動させるだけで、E(Eメジャー)の出来上がりです。 さすが移調はお手の物。ギターってなんて便利なんでしょう…

ではさっそく、そのCコードを作ってみます。前回同様、5弦ルートの度数に立ち返ります。

 
メジャーコードなので、3が凹んだりしないし、1,3,5が並べば良いはずですが、3と5が同じ4弦上で重なってちゃ弾けないので、ドミソのソにあたる5度を、最初に憶えたオクターブ奏法のやり方で、近所の指の届く範囲に移動させます。

 
普段まず使わないフォームですが、説明しやすいCメジャーが出来ました(※追記–図を解かりやすく直しました。Gは3弦開放ですが、押さえているつもりで見てください ^^)。 ではその形のまま、ルートをEまでグッと移動すると、自動的にEメジャーに…。

が、しかし。なんですかね? 真ん中についた「#」。 CもEもルートはナチュラルなのに、なんでEだと真ん中に#がつくのか? 音の間隔は同じなんじゃないの?? 音名で考えたとたんにこの状態です。

もうこうなると、他に何を言われても、音名が出てくるとその先に進めません。解かってる人には、当たり前すぎてヘソでお茶が沸くくらい、アホらしいことだとは思いますが。

そんなとき、理解の助けになったのは鍵盤でした。 何のためにCを例にしたかと言えば、そういう事です。

ここまで来てもオタマジャクシは出てきません。 いずれは大なり小なり避けては通れない事ですが、明日できることは、ひとまず明日にしておいて、ここはすぐできる範囲内で、知恵熱が出る前にいったんケリをつけます。

鍵盤上で半音がいくつ分… と数えれば数はどちらも一致します。つまり音の間隔は確かに一緒です。 だから間違っていない、と言うことだけは納得できます。 こうして納得出来れば、仕組みは理解できないまでも、とりあえず先に進めます。

それにしても、昔からピアノの人がキーをその場で変えられるのが、不思議で仕方ありませんでしたが、いったいどう憶えているんでしょうね?。