EF16-35mmF2.8L EF-S10-22用改造フード
リニューアル前のサイトで、反響が大きかった記事を、たまに焼きなおしてアーカイブとして再掲載していこうかと思います。(初出は2006-8-6)————
野外撮影の多い私には、デカすぎて携行しようのないアレ、と言えばピンと来た人は多いでしょう(笑)。 そう、EF16-35mmF2.8L USM(1型)用レンズフードの、代替品を製作します。(写真は、もはや原型をとどめない完成品)
逆光に強いEF17-40mmF4L USMならば、必要ならハレぎりすれば、それほど強力に欲しいというほどでもなかったこのフードですが、ことEF16-35mmF2.8L USMの1型用には必需品と言えます。なにせこういうレンズなので(写真二枚目)。
しかし、これらのレンズの標準フード(EW-83E)はまるで、収納をまったく無視してデザインしたとしか思えないほど、異様に大きいのです。そんなわけで用意したのは、EF24-105mmF4L IS USM用純正フードEW-83H。
さて、まずは取り付けですが、そのままではちとキツい。同じ83mm系列でも、これは内径寸法がかなりタイトなようで、それにフードマウント爪の端部分が、微妙に干渉しているようで、少し力を入れないと入ってくれません。
そこでそのへんをヤスリで丁寧に削って、固定のためにまわしてみると、まだ「パキッ!」と小さな音がして、少しキツめの抵抗はあるものの、キチンとはまるようになりました。
微妙な抵抗なので、爪内側を削るかどうか悩みましだが、空中撮影では、ちょっと緩くて、時にはテープでの固定も考えてしまうノーマルフードよりも、逆にこちらのほうが頼りになるかもしれないので、ひとまず良しとしました。(でももし砂を噛んだら、まわるかどうか少し微妙…)
それで実写をしながら、刃の厚い園芸用のハサミで、フードを割らないように荒く切り、ヤスリで削るのを繰り返し一旦完成。
しかし、外で空を撮ってみると、不思議なことに室内では気づかなかったことに気づきました。まだフードの先端が少しだけケラレているらしいのです。それまでは主に16mm端で、最短距離にセットし、絞りもF22でテストしていました。こうすれば、ケラレたフード先端が、そのまま見えるからです。
しかし今度ケラレの出た条件は、16mm、無限遠、F2.8開放。 絞ればケラレなかったものが、絞りを開放にしたところ、おおきくボケて広がったフードの先端部が、ボヤ~っと画面の中に入りこんできたのです。
さて明けて次の日、いまやすっかり世を忍ぶ仮の姿(^^;)となった、お絵かき用トレース台と化しているライトボックスを使って、発光面を撮影してはフードをまた削る。そしてまた外に持ち出して、実写してみることを繰り返しました。
そんなわけで、結局はフードの被写体側全てを削ることに。 長辺側の先端中央部は、削らなくても良かったのかもしれませんが、安全を見てほんの少し削りました。
そして最後に、サンドペーパーで仕上げをして、スペシャルなフードは完成。翌日さっそく実戦投入しましたが、あまりに素敵な仕上がりすぎて、誰も気づいてくれないので、現場でわざわざモデルに説明して、驚いてもらいました(笑)。
純正のEW-83Eでは、私のバックにはどうしても入りませんが、この「EW-83Hめちゃ改」なら、最大径は約10.65mm、逆付けのままでギリギリバッグに入ります。 欲を言えば、外径があと5~10mm細いと嬉しいですが。 本当は純正で、現実的な収納サイズのフードが用意されれば一番よいわけですので、前に一度プロサービスで改造メニューに入れてくれないかと提案してみたところ、やはり一部で問題意識はあるものの(サービスデポで運ぶときに、フードが入らなくて別梱包にすることがあったんだそうです)、改造は設備モロモロの関係で無理とのことでした。
さて、前サイトにこの記事を書いてからほぼ4年がたちました。EF16-35Lは2型となり、外径がさらに大きくなってしまい、このフードは使えなくなってしまいましたが、現在はEOS 7DにつけるEF-S10-22用改造フードとして大活躍しています。