スケールも簡単に覚える方法
正直言うと、最近ジャズっぽい解説本とかが、妙にスケール偏重に感じてあまりついていけません。一方でモード音楽なら好きなのかもしれませんが、それでも無調性とか調性感が薄すぎる音楽は、いまのところ好きではありません。そうした意味でたぶん私はコードトーン重視派(もしくはトーナルセンター系?)でして。
「スケールなんて、そんとき使いたいのさえ知ってれば… いいんでね?」とか考えてるぐらいなので、触れたくなかったんですが、また閃いちゃいました…。
で、とにかく、最近の解説本とかにありがちな、指板上でのスケールの憶え方は、下の図のようなものがほとんどのような気がします。(例はメジャースケール)

良い点は認めますが、私にこれは憶えられません。
しかもこのやり方で、ありとあらゆるスケールを全部憶えろとか、真面目に書かれていたら、やる気を無くす人は多いでしょう。(当然私も憶えてないもんで、これから説明するやり方を使って、この図を描きました。そりゃ大変でした。何か抜けてても怒らないでください、お願い。)
で、私の考えはこうです。

とにかく指板上で、スケールの1オクターブ分のフォームを憶えます。 そして、ピアノを思い出してください。ピアノなら、スケールと言っても、普通1オクターブ分を憶えていれば、後は同じフォームを繰り返していくだけですね。 ギターでも同じようにやればいいのです。
1オクターブ目の終わりから、同じように2オクターブ目を弾く。
前回までのコードのお勉強で、2,3弦の間でフレットが一つずれることは、微妙にでも憶えましたよね? その法則を思い出して、うまくズラしながら、最初に憶えた1オクターブ分のフォームを繰り返せば、2オクターブ半まで自動的に弾けてしまいます。
残った1弦上の数音は、そろそろ勢いで弾けるでしょう(^^)。 これはソロのときに役立ちます、損は無いので憶えてください。
ここで大事なのは、練習は「必ずルートから初めてルートで終わる」こと。この場合のルートはパソコンキーボードのタッチタイピングで言う、「ホームポジション」に似たものです。 人間が目で見ないで道具を操作出来る理由の多くは、これだと思います。 楽器もたぶん同様です。
自動車のシフトレバーは、ハンドルから手を伸ばして握り、その手はまたハンドルに戻ります。こうしてハンドルがホームポジションになるから、いちいち目で見て確認しなくても、手は離れたところにあるレバーを握れるのです。
さらにここで、前回の同音の位置をカラダで憶える方法を思い出してください。
1オクターブ目の終わり(2オクターブ目のルート)を隣の弦で探してみましょう。そこから1オクターブ目と同じフォームで弾けば、練習したことが無いポジションでも、2オクターブ目が弾けてしまいます。 これはおいしい。
こうした応用ができれば、たった1オクターブ分のフォームを憶えるだけで、指板上の大半を網羅することができるわけです。
ちなみに、下の図は、同じメジャースケールの下行型として私が考えたものです。

もちろん上行型をそのまま下行してもかまいませんし、運指のやりやすさでいえば、これよりももっと楽なものはありますが、今回はあえて同じように最後のルートから、1オクターブ目と同じフォームで、逆方向に下ります。
そして例の2,3弦間のズレを考えに入れながら弾けば、自然と最初のルートまで戻ります。
これには、ハイポジションの空白部分を埋めながら下れるメリットがありますし、高音弦で下行型の速弾きソロを弾く人には、大いに役立つかもしれません。
つまりまず最初は、自分が分かる使いやすい方法で、自分の音楽で良く使うものから順に憶えることで、音楽を「弾ける快感」をたっぷり味わうことが大切です。
ちなみに、特にメタルなどの速弾き系の方には、最初のフォームよりも、もしかしたらこちらのフォームが良いかもしれません。

今日もまた音符が出てこなかった…。


「本当の空がある」と詠われた故郷の県を離れて、たしか25年ほどになる。